RAWROW Journal
家を一歩出たら、それは旅。
そして「旅」には “彷徨い” がつきものです。
RAWROW Journalは、
あたりまえの暮らしの中に
どのように彷徨いがあり、
はじめての世界にふれる時に何を感じるか、
ALUMINIUMシリーズの愛用者たちの
パーソナルな声を集めた特集です。

Vol.7
Suzuko Yamada / Architect meets R TRUNK ALUMINIUM
到着してから調べる行き当たりばったりの旅が多いです。現地の人のおすすめの場所やおいしいお店に案内してもらい、土地で出会った人との縁に身を任せながら、予想外の経験をするのも旅の醍醐味。自分にとっての当たり前を見直して、日常というものの特徴に改めて気付く瞬間があるから面白い。旅先の街中では、建築に限らず、道端に転がっているものに惹かれることもありますし、東京から離れることで湧いてくるアイディアは確かにあります。
何か迷った時には、自然の中へ行ってリセットすることが多いです。もちろん近場でもいい。大学生の頃は悩むと神奈川県の江ノ島へ行きました。島の裏にあるゴツゴツした岩場に身を置いて海を眺めていると、人間がコントロールできないこともあるのだと、自分の限界を知るような感覚が沸いて、気持ちが落ち着きました。社会的な場所へ出向くよりも、自然に助けられています。
普段、建築という領域に携わっている反面、手に取れるサイズのプロダクトの美しさに惹かれます。建築物はプロダクトに比べて物理的にスケールが大きくなってしまうので、ある種の荒っぽさがある。見て、触って、細部にまで意識が行き届いているプロダクトデザインには感動します。存在感に驚かされるものや、素材として発見を与えてくれるもの…そういうモノが好きです。





