幼少期から日常の延長に旅があり、旅は暮らしの一部として当たり前のように感じています。旅の経験を重ねるにつれて知らない土地に対する怖さがなくなり、ただワクワクしてしまう感覚もある。これまでに印象深かったのはポルトガル。リスボンとポルトという街には時間が止まっているような不思議な雰囲気がありました。橋の上で眺めた夕焼けの姿が美しく、まるで映画の中の世界のようだった。夕焼けを眺める時間も私の旅には欠かせません。

自然の中で何も考えずに過ごすことも大切。子どものころから海や山の上など、人の手が行き届いていない場所が好きでした。頭を空っぽにしてエネルギーを取り戻す時間は豊かなもので、大自然の中へ行くと気持ちがリセットされて帰る頃には心も体もスッキリします。“何もしないをしにいく”ことは旅のひとつの目的でもあります。

一方で、新しい刺激を受けるための旅もありますね。その国ならではの感性で作られたアートやデザイン、漂う空気に触れながら、その表現が生まれた理由に想いを馳せるのが好きです。このR TRUNKはピンクのハンドルを選び、自分の名前を入れるカスタムをしたもの。世界に一つだけのトランクケースと一緒に、自分だけのピースを見つける旅に出たいです。